| 7月31日(日) 
        
          
            | 日本が北朝鮮に敗北 
 東アジアサッカー選手権2005で日本は北朝鮮に0-1で敗北した。
 ミスが重なって1点を取られてしまい、そのまま逃げ切られた。
 残念だがスポーツなのでどんな結果になろうとも仕方ない。
 ただし、気になる点がひとつだけあった。
 
 それはブーイングだ。
 去年の中国で行われたアジアカップを彷彿とさせる不可解なブーイングの連続だった。
 観客はほとんど韓国人で、北朝鮮チームの応援をしていた。
 これは別に何の問題もない。
 ただ、日本がゴールに接近していい形になると必ずブーイングが浴びせられる。
 これは明らかにおかしい。
 ブーイングとはそのような場面にするものではない。
 自分のひいきのチームがピンチになったからと言ってするようなものでは、絶対ない。
 さらに、北朝鮮選手がファウルをしてイエローカードが出された時も日本に対してなのか審判に対してなのかは区別がつかないが必ずブーイング。
 これは日本のサポーターの北朝鮮に対するブーイングではなかった。
 スタジアムに詰め掛けた大勢の韓国人から発せられたブーイングであった。
 
 危険なファウルや汚いプレーやふがいないプレー、退屈なプレイには敵味方関係なくブーイングを浴びせてしかるべきだが、危険なファウルを受けた側に対してのブーイングというのは聞いたことがない。
 
 Kリーグというプロリーグがある韓国だが、「サポーター」はひとりもいないようだ。
 少なくともこの試合でブーイングをしていた中にサポーターは皆無と言える。
 観客と言えるかどうかも微妙ではないか。
 日本へ向けてブーイングをすることでうっぷんを晴らしているようにしか思えない。
 
 歴史的・政治的には難しい問題を抱え関係が悪化しているが、この大会は民間レベルでの交流ではないのだろうか。
 日本に対する恨みが消えないのも分からないでもない。
 いじめを受けた人間の、自分をいじめた人間に対する恨みがいつまでも消えないのと似たようなものと言えるだろうか。
 もっと根深いものかもしれない。
 そうではあるが、民間レベルの交流でこんなことでは政治的な関係がよい方向へ向かうことは不可能ではないだろうか。
 
 さて、今回は北朝鮮の応援を「一生懸命」に頑張った韓国の皆さんだが、韓国対北朝鮮の試合ではどうするのだろう。
 当然韓国を応援するのだろうか。
 今度は北朝鮮に対してブーイングをするのだろうか。
 日本へ対するブーイングをしたいがためだけの似非友情応援ごっこなら、やめたほうがよい。
 そのほうが韓国国民にとっても有益である。
 某国同様、「民度が低い」というレッテルを何枚も貼られたいのなら話は別だが。
 いや、民度が低いというよりはスポーツというものを理解しておらず、冒涜しているとさえ言われることになりかねない。
 特に紳士のスポーツと言われるサッカーであるからなおさらだ。
 恨みをぶつけるために利用すべきではない。
 
 もし、これが似非友情ごっこではなくて心からの応援だ、と言うのならグダグダ言わずにさっさと南北統一するよう、デモでもなんでもして自国の政府に要求すればよいのではないだろうか。
 
 一部の人たちだけでその国全体を判断することはできない。
 なので今回の試合会場に詰め掛けた人たちは「たまたま」ブーイングの仕方を知らない人たちが集まってしまったのだと思いたい。
 サポーターの態度如何で試合の善し悪しが左右されることを理解して欲しいものだ。
 
 
 それとどうでもいいかもしれないがTBSドラマ『いま、会いにゆきます』で登場人物たちが「自転車」をことごとく「じでんしゃ」と言っていたのには閉口した。
 
 
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